018 JUNKO

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PROFILE

INTERVIEW

差し支えなければ、ご出身はどちらでしょう?
島根県松江市です。生まれてから18歳までずっと松江市で過ごしました。日本海側で、冬は寒く、雪がけっこう降ります。
島根というと、出雲大社が有名ですね。とても興味があります。やはり日常の中にも神秘的なものや神様を感じさせる習慣などはありましたか?
住んでいたころはあまり考えたこと無かったのですが、都会に出てから出雲大社や島根県の神話などがこんなに有名だったのかと知りました。神様を感じさせる習慣は、私たちの世代ではそうなかったように思いますが、神社のお祭りによく参加したり、ホーランエンヤという大がかりな船の神事を見に行ったり、少なくとも今よりはそういった行事が当たり前に生活の中にあったように思います。
私も大人になってから、神話や日本の始まりなどに興味が出てきました。今考えると、島根県て神秘的なところだったのか〜と思ったりしています。
島根に限らず、好きな場所、落ち着ける場所があれば、教えてください。
最近は自然豊かな公園などが好きです。田舎育ちのせいか、土や草、雨や陽のにおいをかぐととても落ち着きます。近所に巨大な公園があり、水筒とシートを持って行って寝たりしています。
においで記憶を感じるというのはとてもよくわかります。故郷の島根から、現在のお住まいに移り住んでみて感じていることはありますか?
都会に出てはじめは、建物が巨大すぎて怖かったのを覚えています。ビルなんかこっちへ倒れてきてつぶされるんじゃないかしらと思っていました。東京へ出てから絵の学校へ通ったので、東京は自分の夢や目的を持った人たちが集っていて、皆が何かを目指して突き進んでいる感じがしていました。
色んな出会いがあって、こんな人もいるのか〜こんな人見たことないな〜の連続でした。すぐに素晴らしいものが近くで見られる、気軽に友達と集って最高に美味しいものが食べられる、探せば大好きなイベントが沢山ある、東京は贅沢な自由が沢山あって素晴らしいです。
去年から神奈川県に住んでいるのですが、私にとっては都内とは空気がまったく違って地元に近いものを感じています。駅から遠い奥まった所に住んでいるので、都内に住んでいた頃のようにフットワーク軽く……とはいかないのですが、自然豊かで素朴な感じが気に入っています。こちらに引越して、私が都内で楽しく忙しくしている間に見過ごしがちだったことを沢山思い出せて、それは本当に良かったと思います。
今までやりたいことや、行きたい場所、外からの刺激が多くて、自分の本当の中身を見つめたり、すごく身近な嬉しいことを感じることが少なくなっていたように思います。
子供の頃の記憶の中で、好きな景色や人に薦めたい場所はありますか?
子供の頃、鳥取の大山へキャンプに行ったときの星空が忘れられないです。夜空に星がびっしりで、星ってこんなにあるの!?とただ驚きでした。数秒おきに流れ星が見られて大興奮でした。今も見られるかわからないですが。
あと宍道湖畔は学校帰りに友達とよく寄りました。晴れた日の夕日が素晴らしいです。
今は島根県立美術館もあります。足立美術館の庭園も素晴らかったです。
絵を描き始めた時期やきっかけを教えていただけますか。
小さい頃皆やると思いますが、広告の裏やらくがき帳にお姫様とか描くのが大好きで、「誰が一番かわいい女の子を描けるか」というのを女子の間で競い合い、侍のように「あの子は絵がうまいらしい」と聞きつけるとその子の家へ遊びに行き、描きあいっこをして、どちらがうまいのか、どこをどうしたらかわいくなるのか、などと熱心にやっておりました。
社会人になってからも、らくがき帳に本当にらくがきをずっとしてたんですが、それは自分にとって辞められない癖のようなもので、ストレス解消のような役割でした。大人になってから、本当にやりたいことを、やってもいいんだってことに気がついて、ちゃんと向き合い始めた気がします。
好きなアーティストやその理由など教えていただけますか。
特定の方を熱心に……ということはあまり無いのですが、原画を見に行ったものの中でマルレーネ・デュマスエミリー・ウングワレーは感動しました。
理由はうまくいえないですけど、繊細さと大胆さ、です。とても興奮し、癒されました。
最近心に残った活動やお仕事はありますか?
好きなように描いている作品の他に、雑誌のカットイラストなどでお仕事を頂くことがあるのですが、雑誌「天然生活」でイラストを描かせて頂いた際、記事の内容と、編集部の方の魅力的な人柄がとても印象的でした。「今あるものをずっと大事に使おう」とか「今ある幸せなことを、ちょっと詳しく見てみよう」とか、今みんなにとって本当に大事なことが書いてあるなと思いました。編集の方はとても自然体で、まさにこの雑誌から抜け出てきたかのような方だったので、とても納得しました。
そして長年お世話になっている、BO-PEEPというバンドの活動にはいつもエネルギーをもらいます。いずれのお仕事も、携わらせて頂いてありがたいなと思います。
ごく身近で起こっている何かエコロジー的なことはありますか?
環境や食べ物の問題や戦争についてなど、実はいろいろと考えます。周りにそういったことに関しても自由に意見を言い合える人がいて、専門的な知識は一切ないですが、単純にその問題をどう思うか? 実際自分はどうしたらいいと思うか?って話し合ったりします。
でも結局は生活レベルで自分ができることをするしかないので自分もそうした方が助かるし、無駄なゴミも出ないということは積極的にやります。それを継続的にできるように楽しむのが一番と思います。
そしてそれを自分で「あ〜得した〜」とか「今日の水筒の中身はジンジャーティーで自分の好みの濃さなのだ〜」とか「私の箸は割り箸でなく、いつもかわいい同じ箸だわ〜」と言って楽しんでいます。そうすることが気持ちいいし嬉しいのです。

たくさんの楽しいお話、本当にありがとうございました。上記は、メールにて何度かやりとりさせて頂いたものをまとめたものです。